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導入事例:Entrupyのデジタル指紋

ヨーロッパを代表する小売業者

Entrupyデジタル指紋の導入後、1年もかからずに投資回収し回復。詳しくは以下をご覧ください。

6200万ドル

2019年に守られた在庫総額

160万ドル

Entrupyが直接的に守る事が出来た額

14.4%

小売業者全体の返品率

2.54%

返品の中の疑わしい偽造品の検出率

背景

偽造品産業のマクロ経済シナリオ

偽造品がより巧妙になってきています。経済協力開発機構(OECD)によると、偽造品はほぼ全業界に影響を及ぼす年間4610億ドルの問題であり、中でもハンドバッグ・財布・電子機器などの高額商品は、最もよく偽造される商品です。これまで、これらの不正取引は主にグレーゾーンの市場に隠れていましたが、グローバルな取引拡大とサプライチェーンの複雑化によって、小売・流通業者が大きなリスクにさらされ、真っ当な経済活動を脅かすようになってきています。

小売業者とそのパートナー・チームが直面した課題

ヨーロッパの大手高級小売チェーンの倉庫担当者から、様々な商品カテゴリーで平均以上の返品件数に指摘がありました。サプライチェーン管理チームはこの事態に疑念を抱き、大規模な調査を実施しました。

調査の結果、返品件数の増加は、返品詐欺が一つの理由であったことが明らかになりました。犯人達は正規品の購入後、高品質の偽造品に商品を差し替えて返品し、正規品は手元に置いたまま返金を受けていたのです。基本的なサプライチェーン上に隠れてしまうわずかな隙があり、詐欺師達はそこに入り込み悪用していたという事です。

Entrupyデジタル指紋技術で、返品詐欺を見つけ出す

不正行為を見つけ出す選択肢をいくつか検討した後、その小売業者から弊社Entrupyへ連絡を頂きました。問題を解決頂くため弊社は、コンピュータビジョンベースのデジタル指紋ソリューションを物流拠点に導入頂くことを提案しました。

当社のデジタル指紋のプロセスは簡単です。小売業者の発送チームが、ユーザーガイドの付いた当社アプリを使って、梱包段階の商品の顕微鏡画像を撮影するだけです。大量生産された商品であっても、すべての商品には肉眼では見えないそれぞれの特徴があるため、それらの画像が各商品に登録される「デジタル指紋」となります。また、返品された商品も再度スキャンすることで、出荷時と同じ商品かを確認することができます。Entrupyのコンピュータアルゴリズムによってそのスキャンされた画像が審査され、同一商品かどうかが数秒で判定されます。

このEntrupyデジタル指紋は、あらゆる製品ほぼ全てに適用でき、当社の専用デバイスもわずかな導入トレーニングのみで使用頂けます。

Entrupyのソリューション導入後、1年以内に投資回収

2ヶ月の試用期間後、2018年後半にその欧州小売業者のEコマース倉庫業務全体に、Entrupyソリューションを導入頂くことが決まりました。当社による導入トレーニングを行い、既存プロセスを大きく変更することなく彼らの業務に導入頂く事が出来ました。

2019年の1年間で、Entrupyデジタル指紋はその業者に驚くべき結果をもたらしました。Entrupyが、彼らの約6200万ドル相当の在庫を守ったのです。在庫のうち、返品の2.5%以上に不正の可能性がある事が、システムによって検出されました。当社のデジタル指紋ソリューションがもたらした、その業者にとっての総合的価値は160万ドル以上に上ると推定されます。
その小売業者は不正返品による損失を防げただけでなく、サプライチェーンへの不正品流入を防ぐことができました。Entrupyを導入したことで、疑わしい商品の返品プロセスを簡素化し、数週間かかっていた調査期間をたった数分に短縮することができました。この改善によって、不正な事例には効果的な証拠開示ができるようになり、お客様は正当な払い戻しを早く適切に受けられるようになりました。

2025年

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